コンサルティングの原点は”気づけるか”

 職種柄様々なお客様を訪問させて頂く機会が多くあります。

 我々会計事務所以外で同様に訪問の多い職種には、一般企業の営業担当、渉外銀行員、保険外交員等考えられますが、お客様の事業内容や業績を理解し、常にお客様の立場から物が見られるのは我々の特徴だと思います。
 営業ノルマなんかはありませんから、お客様のため、以外を考える余地はないのです。
 
 訪問時に感じる社内の雰囲気は十社十色と言え、経験豊富な経営者の方の話しぶりや考え方、社員の方々への接し方も非常に勉強になることが多いです。
 一方で、
・この点はもっと効率化できるのではないか
・消費者としたら別の方法の方が便利に感じるのではないか
・このままではリスクがあるのではないか
など、時にはふと改善点に気がつくこともあります。
 
 先日、担当させて頂いているある会社を訪問した際、パソコンのデスクトップをロックすることなく長時間離席する社員が多かったことが気になりました。
 メール画面や、エクセルシートが数十分開かれたままです。
 生意気ながらも、「機密事項もあるでしょうしロックした方がよいのではないでしょうか。」と担当者の方に雑談交じりでお伝えしてみました。
 すると、私の意見に共感して頂けた上、経営者の方にまでお話頂き、ロックを徹底するよう社内会議の議題として取り上げられたようでした。

 直接的な業績向上に繋がるような改善ではないかもしれませんが、データに対する接し方や、情報漏えいに対する意識が変わる等、間接的に良い方向へ向かうのであれば生意気なことを言ってみた甲斐があったと思います。
 
 決算書を作るだけなら、多少会計事務所で経験を積めばできるようになってしまいます。
黙っていればそのまま流れてしまうことは大いにあると思います。
むしろ生意気な!と不快に思われないように黙っていた方が楽かもしれませんね。。。

 しかし私としては、少しでもお客様のプラスになりそうな気づきがあれば積極的にお伝えしていき、一緒に考えていけるきっかけになればと思っています。

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