経理の働き方改革
会社が大きくなればなるほど、外的な圧力無く自主的に働き方を改革をしていくことは非常に難しいように感じます。
仕事に対する不平不満、愚痴は言いつつも、何とか会社は回っているし、自身の生活は守られているわけで、変に改革してその立場が危うくなるようなリスクをなかなか取りづらいでしょうし。
中には、「若造のくせに生意気な!一人前になってから物申せ」の世界もありそうですよね。
ただ、皮肉にもまだまだ沈静化までは遠い新型コロナウィルスの猛威の中で、様々な会社の対応を見ていると、働き方が大きく変わっていることを実感しています。
リモートワークを導入している企業がかつてないほど多くなりましたね。
(かく言う私も、その流れに乗ってリモートワークの環境を整えた一人です。)
思っていた以上に、全員が週5日も出社しなくても仕事は片付いていくのではないでしょうか。
逆に、不要な雑談、不要な会議、不要な電話がない分、会社にいるより集中でき、捗っている、なんて声も聞こえてきます。
(効率的に仕事ができてしまうため、どれほど大した仕事をしていなかったかに気付かされる人も多いとか笑)
通勤時間が無い分、家族と過ごす時間も増え、平日でも有意義な時間の使い方が可能にもなりました。
会計業界、税理士業界での働き方も、フィンテックに関連して目まぐるしく変革しています。
フィンテックとは、ファイナンスとテクノロジーを組み合わせた造語で、2000年代前半から米国で使われ始めました。
金融サービスと情報技術を結び付けた、より革新的な技術のことを指します。
仮想通貨、電子決済、クラウドファンディングなんかもそのひとつです。
経理業務もフィンテックを利用し、加速度的に楽になってきています。
具体的には、預金の動きを会計ソフトに記帳する際、これまでの
『通帳記帳⇒コピー⇒会計事務所に送付or日付、科目、金額、内容の入力⇒通帳残高との一致確認』
といった作業から、
『ネットバンキングを会計ソフトに登録⇒自動で仕訳計上』
という流れにここ数年で大きく変わってきています。
預金だけでなく、クレジットカードを登録して自動で仕訳することも可能です。
自動で仕訳を取り込むわけですが、最近のAIはかなり進歩しています。
「大体ここに対する支払は水道光熱費」といったようにAIによって勘定科目を判断してもらえ、また勘定科目を微調整すると翌月には修正されて取り込まれるなど、その会社ごとの記帳精度が高まっていきます。
手入力が多いと、入力ミスから預金残高と帳簿残高が一致せず、どこでミスしたのかを探す作業がでてきますが、フィンテックを使うと自動で記帳されるため、入力ミスが生じることはほとんどなく、そういった不毛な作業も必要なくなります。
本日、上記の話をしたお客様に、ぜひ導入してみたい、と依頼を受け、自動仕訳の設定をしてきました。
これまで、毎月5,6口座の預金通帳を、1件1件手入力していた作業が全く必要なくなり、他の仕事により多くの時間が割けるようになった、とかなり喜んでいただけました。
数年前では考えられないような技術を利用することで、経理の作業が大幅に減少されます。
そして、その技術が年間3万円程度で利用することができます。
もし、自社の経理の働き方を改革したいというご要望あれば、ぜひ一度お問い合わせください!
うまく活用できれば必ず会社の経理が楽になりますよ!
余談ですが、趣味の将棋もAIを導入し、良い手、悪い手、その時指すべきだった最善手をAIに教えてもらっています。
将棋道場に行かなくても家で将棋の研究ができてしまう時代なんですね。