若者の○○離れの真否
最近よく、「若者の○○離れ」といったフレーズをよく目にします。
インターネットで「若者 離れる」と検索してみるだけで、今まで新聞やマスコミで言われたことのあるものの一覧まで作られている状態です。
車離れ、お酒離れ、テレビ離れ、海外離れ・・・等は誰もが目にしたことがあるのではないでしょうか。
確かに、インターネットやスマートフォンの普及によって娯楽が多様化しており、以前よりも特定の娯楽に集中しない傾向があったり、また長引く不況の中、高価なものを消費することに魅力を感じない若者が増えてきているのは事実だと思います。
ただ、どちらかというとそれが好意的というよりも、むしろ揶揄しているかのように使われることが多いように感じます。
最近読んだ記事によると、「若者の○○離れ」言われているものの多くは、実は単純に若者の絶対数が減っている、あるいは、どの年齢層でも減少しているものについて、若者にのみクローズアップして報じられているものも多くあるそうです。
例えば、海外離れといわれる点。
若者の出国者・留学者数について、数のみに着目すると減少しているものの、若者人口に対する割合は、実は以前よりも上昇しているそうです。
また、アルコールの消費量について、男女とも20代の消費量は下がっている一方、30~50代も軒並み低下しているといったデータもあるそうです。
私もまだ若者の分類だとは思いますが、私より若い世代の中にも、本当に優秀な才能があったり、自分が知らないこと、出来ないことを知っている、あっさりこなしてしまうような人が多くいるような気がします。
自分が若かった頃と比較して、「最近の若者は・・・」と揶揄するばかりではなく、彼らのこの点は自分にはない良さだな、と認めるべき点は認め、お互いに尊重し合えるような関係が築けられる、そんな年長者になっていきたいと思います。